とってもきれいな「春の雨」の言葉。 二十四節気【 穀雨(こくう)4/20〜5/5 】

 

こんにちは!
暦生活の細川です(*^-^)

この春に働く環境がかわり、少しずつ気持ちに疲れがにじみ出ていたころ、いそがしい毎日に上をむく機会をくれたのは満開の桜でした。家から駅にむかう道の途中には、見事な桜の木が何本も植わっていて、元気といやしをくれました。

今年ほど、桜を見た春はなかったんじゃないかなぁ。

 

 

僕が住んでいる京都と、会社がある大阪では、少しずつ桜の花びらが散り、少しさみしいんだけど、「散りぎわも美しいな」と見惚れます。同時に、これから暑い夏がくるんだ…!と急に夏のおとずれを意識するようになりました。

 

 

そんななか、今日4月20日から二十四節気は「穀雨(こくう)」となります。
( 二十四節気は、四季よりこまかい季節で、日本の季節を24等分したもの )

穀雨は、「たくさんの穀物をうるおす、春の雨が降るころ」。
ザーザーと降る強い雨ではなく、シトシト、やさしく静かに降りそそぎます。

穀物だけではなく、いろんな草花も春の雨をあびて、ぐんぐん育っていきます。
穀雨は雨が多い季節というわけではなく、「植物を育てるあたたかい雨が降る季節」です。

 

 

植物が育つのに欠かせない「春の雨」は、昔から大切にされてきました。

雨の日はお気に入りの傘をさしていても、好きな長靴をはいていても、なんだか憂鬱な気持ちになりますが、この雨が、次の季節の景色をつくっていくんだと思うと、いつもより広い心で雨の日をむかえられそうです。

知っているのと知らないのって、あたりまえだけど気のもちようが全然ちがいます。

 

 

春に降る雨は「春雨(はるさめ)」と呼ばれますが、春の雨にはほかにもきれいな名前がつけられているので、今回は3つ、ここでご紹介させていただきます。

 

まずは「桜雨(さくらあめ)」。

その名のとおり、桜が咲くころに降る雨を、桜雨と呼びます。
桜のころの雨は、桜が散ってしまうんじゃないかとすこし残念な気持ちになりますが、
しっとりと雨の降りそそぐなかのお花見も、また風情を感じていいものです。

透明なビニール傘越しに見上げると、雨と桜の共演が楽しめそう。

 

 

次に「春霖(しゅんりん)」。

霖(りん)は長雨のことで、春霖は春の中ごろから春の終わりにかけて降る長雨のことです。
春の長雨は「春霖」ですが、秋の長雨は「秋霖(しゅうりん)」といいます。

どちらも季節の長雨ですが、秋霖が少しうれいを帯びたはかない印象なのに対し、
春霖は花のつぼみをふくらませてくれる、明るく穏やかな印象です。

 

 

最後は「菜種梅雨(なたねづゆ)」。

菜の花が咲くころに降る長雨。
菜の花の他にさまざまな花もふくめて、開花をうながすという意味の「催花雨(さいかう)」とも呼ばれます。

 

 

ほかにも、草や木をやさしく潤す雨の「甘雨(かんう)」、
穀物が育つのに適した雨の「瑞雨(ずいう)」などの雨の言葉があります。

こまやかな季節のうつろいが生んだ雨の言葉は、どれも綺麗で、でもちょっぴりはかなげで、とても日本らしい。

これから季節は春から夏へとかわりますが、その途中、梅雨がやってきます。
梅雨にも、雨にまつわるきれいな言葉があるので、またご紹介します(*^-^*)