「暑さ寒さも彼岸まで」
二十四節気【春分(しゅんぶん)】

 

こんにちは。暦生活の細川です。

最近はしとしととよく雨が降ります。
「ふぅ、雨か…」と傘を持って行くのが少しめんどうに感じるときがありますが、芽吹きはじめた植物たちは、どこか嬉しそうです。

ひと雨ごとに、春になっていく、そんな気がしています。

 

 

今日は「春分の日」。
太陽が真東からのぼり、真西にしずむ日で、昼と夜の長さはほとんど同じになります。
この日から昼がだんだん長くなり、反対に夜が短くなります。

仕事が終わって帰るとき、まだ少し明るいとやっぱり嬉しい。

 

 

春分の日は春のお彼岸の中日でもあります。
春分の日の前後三日間を含めた七日間が「春のお彼岸」です。今年は、3月18日〜3月24日まで。

寒さもゆるんだとはいえ、まだ布団から出づらい朝も多いですが、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、少しずつ過ごしやすい季節になっていきます。

春のお彼岸は、先祖の霊を供養し、墓参りなどに行きます。お供えものはお団子やいなり寿司、「ぼたもち」などが一般的。

 

 

ぼたもちを供えるのは、あずきの赤色に邪気をはらう力があるからだといわれています。

ちなみに、秋のお彼岸でも同じようにあんこともち米でつくられた「おはぎ」を供えますが、一見同じに見える、ぼたもちとおはぎ。その違いはどこにあるんでしょうか。

「こしあんがぼたもちで、つぶあんがおはぎ」
「もち米がぼたもちで、白米がおはぎ」

などの諸説ありますが、実はほとんど違いはありません。

ぼたもちは春に咲くぼたんに、おはぎは秋に咲くはぎにちなむという名前の違いがあるだけです。

 

 

春はぼたもち、秋はおはぎ。
じゃあ、夏は?冬は?と思いますよね。
実は夏冬にもそれぞれ名前がつけられていて、
夏は「夜船」、冬は「北窓」といいます。

ぼたもちは、すりこぎで潰して作るので、「もちつき」はしません。
そこから「つきしらず」が転じて「着き知らず」となり、夜の海をさまよう「夜船」になりました。

冬の場合もいっしょで、「つきしらず」が「月知らず」となり、月の見えない「北窓」となったそうです。

おなじものでも季節によって呼び名が変わるのが日本らしくていいですよね。ぼくはけっこう、日本のこういうところ、好きです。
春の霞(かすみ)、秋の霧(きり)など。

 

 

昨日は、全国でさきがけて長崎で桜が開花し、東京では20℃を超えるぽかぽかしたお天気でした。

春といえば思い浮かべる、桜満開の景色ももう少しで見ることができそうです。

去年はあまり桜の写真を撮れなかったから、今年はたくさん撮りに出かけたいなぁ。