商売繁盛で笹もってこい♪
【十日戎】

十日戎

こんにちは。暦生活の下滝です。

1月9日の宵えびすから、大阪駅では大きな笹を持ち歩いている人を見かけることが多くなってきました。
都会の街並みにその鮮やかな緑はとても目立っていて、ああ、今年も恵比寿様の商売繁盛祈願に皆さん行かれたんだなと、私も職場のメンバーで昨年出向いたことを懐かしく思い出したり。

十日戎

皆さんはお店や会社で飾られている「福笹」をご覧になったことがありますか?
1月9日から3日間にわたって各地の「恵比寿(えびす)」を祀る神社で「十日戎(とおかえびす)」が開催されます。

昨年の福笹をおかえしして、新しい笹をいただいた後、「吉兆」と呼ばれる大判・小判、鯛などの招福のいわれのある細工物を授与していただき、笹につけて新しい「福笹」をお迎えします。

笹は常緑樹で朽ちないことと殺菌の効果がある性質から、邪悪なものを払う力があると考えられ、縁起物として用いられるようになったそうです。
商売繁盛にはもちろんのこと、ありとあらゆる福を招くと言われています。

十日戎

右手には釣竿、左手には鯛を抱えた「恵比寿神」は漁業の神様のほか、商売繁盛や農業の神としても信仰されています。

ちょっと怖い話でもあるのですが、古くから漁業を中心とした人たちはイルカやクジラ、漂着した死体などを「えびす」と呼んで、大漁をもたらしてくれる福の神として信仰していたそうです。
それが鎌倉時代頃から、大漁だけでなく、商売繁盛をもたらしてくれる神様として各地に広がっていきました。

十日戎

七福神の一人としても知られる恵比寿神ですが、日本・インド・中国の神様が集まって結成されている七福神の中で唯一の日本由来の神様です。

出生は日本の神話で「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」の間に最初に生まれた子供だったのですが、ヒルのように骨のない子であったために、葦の船に入れて川に流されてしまいます。その後神話には登場することはないのですが、民間信仰の中に再度とりいれられ、今の恵比寿神となりました。

恵比寿

「十日戎」と似ている“商売繁盛”を祈願する行事をいくつかご紹介すると、恵比寿神が神無月に出雲に出向かない留守番の神様として祀られる「恵比寿講(えびすこう)」や、年末に全国の倭建命(ヤマトタケルノミコト)を祀る大鳥神社で開かれる「酉の市(とりのいち)」では、「運をかき込む」「金銀をかき集める」縁起物として福をかき込む熊手などがあります。

福の神の縁起物、ぜひ身近に置いてみてはいかがでしょうか?

十日戎

十日戎